犬小屋がらみの建築話

墨付けとは、在来工法において最も重要な仕事の一つです。


画像奥が墨壺(すみつぼ)で、
手前が墨差し(すみさし)です。


このように、墨差しに墨をつけて線を引いていくのです。
漫画のペンと同じ要領ですね。

余談ですが、
墨壺の中はいつも墨で湿っています。
乾いていると墨がつきません。
つまり湿っていないと使い物にならないのです。

そこで墨壺のことを「ダンベ」と言っていました。
ダンベとは北海道弁で女性器のことを言います。
大工は男の仕事ですから、
こういう隠語が結構多いんですよね。


ともあれ、部材を切り込むために、
こうやって墨付けをしていくわけです。


と、ちょっと用事が入ったので、今日はここまで。
近いうちに更新いたします。